眼鏡の複数持ちの際、
度数も同じ、レンズのメーカーも種類も同じ、フレームも同じなのに、なぜか合わない、かけていると気持ち悪くなるというご経験がおありでいらっしゃると思います。
この原因は、完全にフィッティング(眼鏡の調整)にあります。
眼(の神経)は本当に繊細にできているようです。
今かけている眼鏡でも、大げさでなく、1mmでもズレれば、合わない、かけていると気持ち悪くなるという状態になります。
実際、1mmの違いで急に合わなくなるかと言えばそんなことはなく、おそらく脳が「いつもと違う!なんだか違う!」という信号を出すのだと思います。
あなたの気にしすぎではなく、脳の気にしすぎであり、これは脳の機能が高いことの現れです。
いずれにしても、まったく同じ条件で眼鏡を複数作ったとしても、その2つがまったく同じような見え方をすることはありません。度数の問題ではないんですね。
一番いいのは、複数の眼鏡のフィッティングを完璧に同じにすることができればよいのですが、寸分の狂いもなくまったく同じにするのは(少なくとも当社では)技術的に不可能であり、実際問題、眼鏡はかけていると自分の顔の形に順応してきますし、掛けたりはずしたりをしていると多少のゆがみが出てきます。
そのため、まったく同じということもできませんし、元の形をまったく同じ状態でずっと維持するというのは難しいんですね。